2024-02-02
ファクタリングは他社に乗り換え可能?検討すべきタイミングや注意点を解説
ファクタリング会社と契約したものの、実際に利用してみたら「買取手数料が高い」「対応が思ったよりも悪い」など、不満が出ることもあるでしょう。できれば他の会社へ乗り換えをして、自社に有利な条件で契約し直したいと思う方もいるのではないでしょうか。
本記事ではファクタリング会社の乗り換えを検討している企業へ向けて、乗り換えのポイントやメリット、注意点について紹介します。検討のタイミングや乗り換えの流れについても解説しますので、ファクタリング会社を乗り換える際はぜひ参考にしてみてください。
ファクタリング会社は乗り換えできる!
ファクタリング会社を乗り換えるときには、合理性を考える必要はありません。乗り換えに関して制限や期間を定めるような法律もないため、問題なく利用できます。
ただし、契約期間が定められている場合、乗り換え時期によっては違約金が発生するリスクがありますので、注意しましょう。
ファクタリング会社の乗り換えを検討したいタイミング
ファクタリング会社の乗り換えを検討するタイミングについて解説します。自社にとってリスクの少ないファクタリング利用できるよう、適切なタイミングを把握しましょう。
<ファクタリング会社の乗り換えを検討したいタイミング> |
手数料が相場より高いと感じたとき
手数料が相場より高いと感じたときは、ファクタリング会社の乗り換えを検討しましょう。手数料が高額な場合、資金繰りの悪化や多重債務に陥るリスクがあります。ファクタリングの手数料の相場は、2~20%です。
相場通りの手数料か確認し、速やかに乗り換えの判断を行いましょう。
入金までのスピードが遅いとき
入金のスピードが遅く、資金繰りに苦労する場合は、ファクタリング会社の乗り換えを検討してください。ファクタリングの魅力は、最短即日で資金を手に入れられるスピード感です。
しかし、審査や手続きなどで入金が遅くなるケースもあります。自社の資金繰り状況に応じて、適切なスピード感で対応してもらえるファクタリング会社を探しましょう。
見積もり内容と実際の契約が違っていたとき
見積もり内容と契約内容が違っていた場合、悪徳業者の可能性があるので乗り換えを検討しましょう。悪徳業者とは、法外な手数料を請求する業者のことで、ヤミ金業者がファクタリング会社を装っていることがあります。
たとえば、ファクタリング会社から受け取る買取代金が、債権額よりも著しく低額な場合、悪徳業者の可能性があります。そのまま利用し続けると、資金繰りの悪化や事業継続が困難な状況に陥るリスクもあるため、怪しいと感じたときは速やかに乗り換えましょう。
担当者の対応や連絡が不十分なとき
「担当者の対応が悪い」「連絡が遅い」などの場合は、他社に乗り換えた方が会社の状況を改善しやすくなります。ファクタリングを利用する目的は、資金繰りの改善や事業運営の最適化です。
優良な担当者が在籍するファクタリング会社では、担当者によるアドバイスや親身な対応を期待できます。事業課題の抜本的な改善に乗り出す際は、担当者の対応力を確認したうえで契約すべきか判断しましょう。
債権譲渡登記が必要と判明したとき
債権譲渡登記が必要な場合は、他のファクタリング会社を利用した方が自社の負担を抑えられます。
<債権譲渡登記とは>
- 債務者以外の第三者に権利を主張し、債務譲渡を第三者へ対抗させるための制度
- いつ・誰が・誰に債務譲渡を行うか、公的に証明できる
- 登記費用は利用者負担(数万~数十万円)
債権譲渡登記は、実質的に買取金額の減額につながるだけでなく、売掛先にファクタリング利用を知られる可能性もあります。こうしたリスクを避けたい場合は、ファクタリング会社の乗り換えを検討しましょう。
ファクタリング会社を乗り換えるメリット
ここからは、ファクタリング会社を乗り換えた際のメリットについて解説します。
<ファクタリング会社を乗り換えるメリット> |
手数料を抑えられる
ファクタリング会社の乗り換えにより、手数料の負担を抑えられる可能性があります。はじめに契約したファクタリング会社では、相場などがわからないまま手続きを行っていて、高い手数料がかかっていたケースもあるでしょう。
手数料は自由に設定できるため、ファクタリング会社によって差があります。乗り換えをする場合は再度必要書類を提出する手間はかかりますが、今よりも手数料が安い会社に巡り合える可能性も高いです。
より好条件でファクタリングを利用できる
ファクタリング業者を乗り換えることで、手数料をはじめとした、その他条件の改善も期待できます。
現在利用中のファクタリング業者よりも、現金化までのスピードが早ければ、スピーディーな資金調達を期待できるようになるでしょう。
小口の売掛債権も扱ってくれているファクタリング業者であれば、個人事業主との取引による売掛債権などを利用できる可能性があります。
審査を通過しやすくなる
過去にファクタリングを利用していた実績があると、”安全な顧客である”と認めてもらえる可能性が高くなります。ファクタリング業者にとって懸念事項となるのは、売掛債権の二重譲渡や、2社間ファクタリングで売掛金を返済せずに横領してしまうリスクが付きまとうことです。
過去のファクタリングの利用実績は、ファクタイング業者にとっても安心材料になります。利用の経歴がある場合には、その旨を伝えてみましょう。
買取限度額が増額される可能性がある
ファクタリング業者によっては、売掛債権の買取限度額を定めている場合があります。特に、小規模なファクタイング業者の場合、金額の小さな債権を対象としているケースも多く、買取限度額が1,000万円などのように定められることもあります。
ファクタリングの乗り換えを機に、大手のファクタリング業者を利用するようになれば、買取限度額の増額はもちろん、複数の売掛債権をまとめ買いしてもらえる可能性も高くなるでしょう。
少額債権も可能になる
ファクタリング業者によっては、数十万円の少額債権にも対応しています。ファクタリングは、買取可能額の上限・下限が一律で定まっているわけではありません。
「小規模事業者向け」「買取可能額の上下限なし」など、業者ごとに特徴が異なります。そのため、ファクタリング会社の乗り換えによって、少額債権も買取可能になる場合があります。
ファクタリング会社を乗り換えるデメリット・注意点
ファクタリング会社を乗り換えるデメリットと注意点を5つ解説します。ファクタリングは自社の利益、事業運営の安定化に直結するため、許容できないリスクが確認しましょう。
<ファクタリング会社を乗り換えるデメリット・注意点> |
売掛債権の二重譲渡に気をつける
ファクタリング会社を乗り換えする際は、二重譲渡に該当しないよう注意しなくてはいけません。二重譲渡とは、売却済みの売掛債権を他のファクタリング会社に譲渡(売却)する行為です。
二重譲渡は横領罪や詐欺罪に該当し、刑事責任に問われるリスクがあります。売掛先企業からの信用を失う恐れもあるため、ファクタリング利用時は二重譲渡にならないよう注意しましょう。
複数回の乗り換えは信用に影響する場合がある
複数回の乗り換えは、自社への信用に影響し、ファクタリングを利用しにくくなる可能性があります。ファクタリング会社の審査では、利用者の信用もチェックされます。
乗り換えの頻度が多い場合、「信用がないから他社を利用できないのでは?」と疑われる可能性があり、マイナスな印象が審査へ影響するリスクもあるため、安易な乗り換えは控えましょう。
悪質なファクタリング業者に注意する
悪質なファクタリング会社と契約すると、法外な手数料を請求される恐れがあるため、注意してください。
<悪質なファクタリング会社の特徴>
- 見積もり時の手数料が安すぎる
- 審査不要で契約できる
- 売掛金の分割払いや返済期限の延長を提案される
悪質なファクタリング会社は違法な方法で利益を得ようと、契約時のハードルを下げる傾向にあります。手数料の金額や審査方法に目を通し、正規の手順で契約できるファクタリング会社を選びましょう。
ファクタリングと融資は異なります。ファクタリングはあくまでも売掛債権の売買であり、返済期限の延長や支払い方法の選択などはありません。分割払い・期限延長などを提案されるファクタリング会社は、悪質な業者である可能性があります。
他の資金調達手段を使っている場合、乗り換えできない場合がある
他の資金調達手段を使っている場合、ファクタリング会社の乗り換え(新規契約)は難しくなる可能性があります。
<他の資金調達について>
- ビジネスローン:直近で利用した場合、企業規模とミスマッチな資金調達をしていると疑われる
- 銀行融資:融資の契約内容によっては、ファクタリングを含め他の資金調達が禁止される
上記以外にも、クラウドファンディングや自治体の補助金・助成金など、併用できる資金調達方法があります。方法次第では審査に影響を及ぼす可能性もありますが、重要なのは売掛先・自社の信用力です。
支払い可能な状況であることを証明できれば、ファクタリング会社の乗り換えを実現しやすくなるでしょう。
複数のファクタリング会社との契約は注意
複数のファクタリング会社との契約は、信頼を損ねる恐れがあるため注意してください。自社の売掛金が多く、上限額の関係から複数のファクタリング会社と契約したいと考えている企業も多いかもしれません。
しかし、同時に複数のファクタリング会社と契約すると、イメージが悪くなる可能性があります。「なぜわざわざ複数の会社と契約しなければならないのか」と資金繰りが怪しまれ、審査に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意してください。
乗り換え先のファクタリング会社の選び方
長くお付き合いできるファクタリング会社を選ぶために、乗り換え先の選び方を解説します。
<乗り換え先のファクタリング会社の選び方> |
審査から振込までの日数が早いか
審査から振込までの日数が早いほど、資金調達をスムーズに進められます。
<審査~振込が早いファクタリング会社の特徴>
- オンラインで審査が受けられる
- 必要書類が少ない
- 2社間ファクタリングが導入されている
オンラインで審査が行われる場合、対面や書類郵送の手間がかからず、振込までの期間を早められます。さらに、必要書類が少なければ、社内の事務手続きも簡略化できるでしょう。
また、2社間ファクタリングであれば、売掛先の承諾を得る手間がかかりません。資金調達を速やかに済ませたいときは、これらの特徴があるファクタリング会社を選びましょう。
債権の買取金額に問題がないか
ファクタリング会社の乗り換え頻度を抑えるため、債権の買取金額に問題がないか確認しましょう。どこのファクタリング会社に依頼しても、債権の買取金額が一律になるわけではありません。中には最小買取金額が10万円の場合もあれば100万円の会社も存在します。
自社の資金繰りと買取金額の上下限がマッチしなければ、ファクタリング会社を乗り換える必要があります。乗り換えの手間をかけないためにも、債権の買取金額に問題がないか、事前に確認しておきましょう。
自社で考えているファクタリング方法はあるか
自社が想定しているファクタリング方法を利用できるか確認しましょう。ファクタリング方法には、2社間と3社間があります。
【ファクタリング方法の種類】
項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
---|---|---|
契約に係る者 | ・利用者 ・ファクタリング会社 |
・利用者 ・ファクタリング会社 ・売掛先 |
売掛先への承諾 | なし | あり |
手数料の相場 | 8%~20% | 1%〜9% |
審査にかかるスピード感 | 早い | 遅い |
売掛金の支払い方法 | 売掛金回収後に利用者が支払い | 売掛先が支払い |
手数料の違いや売掛先への通知、振込までのスピード感などを比較したうえで、自社に適切な方法が利用できるか判断しましょう。
手数料などの契約内容が明確か
手数料を含め、契約内容が明確であれば、許容できないリスク・負担がないか判断できます。確認すべきポイントは次のとおりです。
<契約時に確認すべきポイント>
- 手数料の内訳:債権譲渡登記費用や審査費用、印紙代、出張費などの有無
- ファクタリング解除の条件:違反となる行為や解除時の資金返還など
- 違約金:期限までに返済できなかった場合の違約金や賠償金の内容
- 契約期間の有無:1度の取引で終了するか、契約期間中に発生する手数料はないか
契約内容はファクタリング会社によって差があります。中でも手数料は自由に設定できるため、自社の負担が許容範囲を超えないか必ず確認してください。
自社の業種での実績が豊富か
自社と同規模・同業種での取引実績が豊富なファクタリング会社であれば、審査に通過する可能性は高まります。ファクタリング会社の審査で重要視されるのは、売掛先の信用です。ファクタリング会社は売掛先から売掛金を回収する必要があるため、どのファクタリング会社でも信用度を確認します。
同業他社での取引実績が豊富な場合、自社と同じような売掛先が審査に通過したケースがあるかもしれません。ファクタリング会社によっては公式HPに実績が掲載されているので、審査申し込みの前に確認してみましょう。
担当者の対応は良いか
契約した後も担当者とのコミュニケーションは必要なため、相談しやすい会社を選ぶようにしましょう。こちらが利用者であるにもかかわらず、気を遣わなければいけないような態度や、乱暴な対応をするような担当者には注意が必要です。
丁寧で気遣いのある担当者であれば、実際に契約した後も細かい部分にまで目が行き届き頼れます。
他社からの乗り換え事例が豊富か
他社からの乗り換え事例が豊富なほど、審査や問い合わせに対し、柔軟な対応が期待できるでしょう。乗り換え事例の多いファクタリング会社は、「審査に通過しやすい」「担当者が親身」など優良業者である可能性が高いです。
過去の取引件数や審査通過率、買取金額なども参考に、優良なファクタリング会社か判断しましょう。
ファクタリング会社を乗り換える流れ
ファクタリング会社を乗り換える流れは次のとおりです。
<乗り換えの流れ>
- 契約期間の有無や未払いの売掛金がないか確認
- 債権譲渡登記を行った場合は登記を抹消する
- 新たな契約先を見つけ相談する
- 申し込み&必要書類の提出
- 審査の実施
- 審査通過後、ファクタリング契約の締結
早期の契約解除や未払いなどがあると、違約金・損害賠償などを請求される恐れがあります。さらに、債権譲渡登記を行った場合、登記抹消を行わなければ二重譲渡を疑われるリスクがあるので注意してください。
現在の状況を把握したうえで、新たなファクタリング会社への手続きを行いましょう。
まとめ
今のファクタリング会社に不満を持っているときには、より条件の良い会社へ乗り換えを検討しましょう。「手数料の低額化」「買取限度額の増額」など、乗り換えにより自社の負担軽減に期待できます。
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