2023-01-26
赤字事業者でも資金調達できる4つの方法を詳しく紹介!
企業や個人事業主は利益を生み出すことを目的に事業を行いますが、不況の煽りを受けて資金繰りがうまくいかず、赤字決算になってしまう場合があります。
赤字決算になると、今まで融資を受けられていた銀行から借入ができなくなることが危惧されます。
本記事では、赤字決算の会社でも資金調達でキャッシュフローの改善ができる方法を紹介します。資金繰りに悩んでいる企業の方は、ぜひ最後までご覧ください。
赤字事業者でも資金調達はできる!
赤字決算が続くと、銀行や金融機関からの借入が難しくなります。しかし、事業を継続していくためには、資金調達を行い赤字を補填しなければなりません。
結論としては、赤字決済が続く会社でも資金調達は可能です。赤字決算時にも活用できる主な資金調達方法は、以下の4つです。
- セーフティネット貸付=日本政策金融公庫から直接融資を受ける方法
- 消費者金融ビジネスローン=銀行、消費者金融、クレジットカード会社などから融資を受ける方法
- リースバック=事業者が保有している自宅や工場などを売却して資金を得る方法
- ファクタリング=ファクタリング会社に売掛債権を売却して資金を得る方法
赤字事業者でも資金調達できる4つの方法
ここからは、赤字事業者でも利用ができる資金調達方法の特徴や、メリット・デメリットを詳しく解説します。
セーフティネット貸付
赤字事業者がセーフティネット貸付を利用できる理由としては、日本政策金融公庫が社会的・経済的環境の変化により、一時的に業績が悪化している事業者を対象に資金繰り支援を行なっているからです。
セーフティネット貸付の特徴としては、3年以内の据置期間を設定できることです。
メリット
セーフティネット貸付を利用するメリットは以下の通りです。
- 低金利で融資を受けられる
- 別枠で増資が受けられる
- 一括返済してくれる
日本政策金融公庫は営利を目的とした金融機関ではないため、最大金利は2.8%となっており、1%以下になるケースも珍しくありません。
セーフティネット貸付を利用するメリットとして、現在融資を受けているものとは別枠で融資を受けることが可能になります。
また、現在金融機関から融資を受けていて融資の返済が厳しくなってしまっている場合、その返済を信用保証協会が一括して行なってくれます。
デメリット
セーフティネット貸付を利用するデメリットは以下の通りです。
- 一時的に銀行口座が凍結されることがある
- 返済できる見込みを検討する必要がある
- 審査期間が長い
セーフティネット貸付を利用した場合のデメリットとして、既存融資を代位弁済してもらえるものの、一時的に銀行口座が凍結される恐れがあります。
セーフティネット貸付はあくまでも融資のため、事業を立て直しながら毎月の返済を続けていかなければなりません。この制度を利用する際には、きちんと返済ができる見込みがあるかをよく検討してください。
消費者金融ビジネスローン
赤字事業者がビジネスローンを利用できる理由としては、無担保・無保証で申請できるローンがあるためです。
ただし、ビジネスローンは基本的に金利が高いケースが多く、さらに少額しか融資を受けることができないため、多額の融資が必要な企業には向いていません。
メリット
消費者金融ビジネスローンを利用するメリットは以下の通りです。
- カードローン方式なら繰り返し融資が受けられる
- 公的資金や銀行と比較すると審査が甘い
- 最短即日で融資を受けられる
消費者金融ビジネスローンを利用する場合にカードローンタイプを選択すれば、限度額まで繰り返し融資を受けられます。緊急時のつなぎ融資が必要になるたびにコンビニATMから資金調達が可能です。
消費者金融ビジネスローンは少額の融資ということもあり、公的資金や銀行と比較して審査が甘く設定されている点もメリットの一つです。
デメリット
消費者金融ビジネスローンを利用するデメリットは以下の通りです。
- 銀行からの融資よりも金利が高い
- 借入可能額が少額
- 銀行融資に悪影響を及ぼす
消費者金融カードローンを利用した場合、公的資金の金利は0.30%〜2.50%、銀行の場合は2%〜9%ですが、消費者金融ビジネスローンでは、3%〜18%と金利が高めに設定されています。
金利の高い消費者金融からの借入歴があることを銀行が確認すると、資金繰りが厳しいのではないかと懸念され、銀行融資を受けようとした場合の審査にマイナスの影響を与える可能性があります。
リースバック
赤字事業者がリースバックを利用できる理由としては、事業者が保有する自宅を売却し資金を得る方法であるためです。
リースバックとは、自宅をリースバック会社に売却し、売却後にリースバック会社より賃貸として借りることができるサービスです。通常の不動産売却とは異なり、そのまま住み続けながら自宅を資金化できる特徴があります。
リースバックの主な審査ポイントは、売却する不動産と家賃の支払い能力です。不動産の価値に応じて売却金が決まり、リースバックで得た資金は使途に制限はなく、事業資金に充てることができます。
メリット
リースバックを利用するメリットは以下の通りです。
- 引越しが不要
- 自宅の維持にかかるコストがなくなる
- 短期間で資金が手に入る
通常の不動産に自宅を売却した場合、新居を探す手間がかかりますが、リースバックはそういった生活環境の変化にかかるストレスがなくなります。
また、リースバックで自宅が賃貸になれば、建物の維持管理はリースバック会社が行うためコストを削減することができます。損壊や倒壊により資産価値が損なわれるリスクを負うことがないこともメリットです。
デメリット
リースバックを利用するデメリットは以下の通りです。
- 売却価格が安くなる傾向にある
- 賃貸期間に制限がある
- 家賃が発生する
自宅をリースバックした場合の売却価格は、利回り重視で設定されているため、一般的な市場価格より安くなる傾向にあります。
また、売却価格が高かったとしてもその分家賃が高くなり、結果的に負担が増えてしまう可能性があるため注意が必要です。
リースバックの賃貸借契約は、定期借家契約で締結されることがほとんどです。契約期間終了後に貸主と借主の合意が得られない場合は引越しをしなければならないリスクがあります。
ファクタリング
赤字決算事業者がファクタリングを利用できる理由は、ファクタリング会社に売掛債権を売却する資金調達方法であるため、自社の業績は審査基準にならないからです。
ファクタリングを利用することで、売掛金の支払い期日より前に資金を調達でき、資金繰りの改善が見込めます。また、ファクタリングは銀行や金融機関からの借入や融資ではないため、負債が増える心配がありません。
メリット
ファクタリングを利用するメリットは以下の通りです。
- 自社の業績が悪くても資金調達ができる
- 取引先の倒産による売掛金未回収リスクを回避
融資の審査では主に自社の業績を見られることになりますが、ファクタリングは売掛債権の売却のため、自社の業績とは関係なく、売掛先企業の業績や信用によりファクタリングが利用できます。
これにより、自社の業績が悪く金融機関から融資を受けられないケースでも、ファクタリングなら利用できる可能性があります。
ファクタリングを利用した場合、貸倒れのリスクはファクタリング会社に移行するため、未回収の売掛金がある状態で取引先が倒産した場合でも、リスクを背負わずに済むメリットがあります。
デメリット
ファクタリングを利用するデメリットは以下の通りです。
- 売掛先の業績次第で資金調達できないことがある
- 売掛先との関係が悪化するケースがある
- 悪徳業者も存在する
ファクタリングの審査は主に売掛先企業の業績や信用が見られるため、売掛先企業の業績が良くないと資金調達できない場合があります。
3社間ファクタリングを利用した場合、債権を譲渡することを売掛先に開示する必要があり、取引先から資金繰りが悪化しているのではないかと疑われ、信用度を下落させる可能性があるため注意してください。
赤字決算時の資金調達方法はファクタリングがおすすめ
ここでは、赤字決済が続く会社がファクタリングを利用するメリットを詳しく紹介していきます。
先行する支払いに充てる資金を確保できる
売掛金がある場合、ファクタリングを利用することで支払期日前の売掛債権をファクタリング会社に売却し、早期に現金化ができるため、急遽資金が必要になった場合でも迅速な資金調達が可能になります。
売上が上がり損益計算書に利益が出て黒字になったとしても、手元の資金が枯渇すれば黒字倒産に繋がるリスクがあるため、手元の資金は潤沢にしておきましょう。
賃貸対照表のスリム化が可能
ファクタリングで資金調達することにより、負債を増加させることなく現金を増やし、増えた現金で借入金を返済することができるため、結果的に賃貸対照表をスリム化させ、企業評価を低下させません。
資金調達の期間が非常に早い
ファクタリングは、融資とは異なり主に売掛先企業の業績が審査基準のため、早期の資金調達が可能です。
ファクタリング会社にもよりますが、最短2時間で資金調達ができる会社もあり、すぐにでも資金調達をしたいという企業には非常におすすめです。
まとめ
赤字からの脱却について迷っている場合は、売上や利益の目標をたて、そのための戦略を練り直していくことが重要です。
黒字化までに手元の資金を枯渇させないためにも、ファクタリングをうまく活用してください。
完全オンライン完結型ファクタリングの『QuQuMo』では、オンラインにて全ての取引が完了するため、面倒な手続きが苦手だという方でも安心して利用ができます。
また、資金調達までにかかる時間が最短で2時間と非常にスピーディーです。
QuQuMoのファクタリングは、償還請求権のないノンリコース契約となっているため、万が一取引先が倒産しても利用者に請求がくることは一切ありません。
QuQuMoのファクタリングについて気になっているという方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。