ファクタリング会社と契約したものの、実際に利用してみたら買取手数料が高い、対応が思ったよりも悪いなどと不満が出してしまうこともあるでしょう。
できれば他の会社へ乗り換えをして、自社に有利な条件で契約し直したいと思う方もいるのではないでしょうか。
本記事ではファクタリング会社の乗り換えを検討している企業へ向けて、移る場合のポイントやメリット、注意点について紹介します。

 

■ファクタリングの乗り換えはできるのか？

一度決めてしまったファクタリング会社に不満を持ったとき、別へ乗り換えしても良いのかどうかわからない方も多いのではないでしょうか。
たとえば銀行で借り入れしている企業の場合、お付き合いや合理性の観点からあまり気軽に乗り換えできないと感じているケースは多いかもしれません。
ファクタリングの場合は、変に合理性を考える必要もありません。
乗り換えに関しても「してはいけない」「一定の期間は必ず利用しなければいけない」といった法律はないため問題なく利用できます。
しかし1年の契約をしている場合、それよりも早く乗り換えする場合に違約金がかかる可能性はあります。

■ファクタリングの乗り換えポイント

不満に感じていた部分のほかにも、長くお付き合いしやすいファクタリング会社を選ぶために見ておきたいポイントがあります。
また同じように後悔しないためにも、乗り換えポイントを見ておきましょう。

・審査から振込までの日数が早いか

ファクタリング会社によって、審査結果が出てから振込までの期間に差が出てきます。
最初頼んだ会社のときはそこまで急いでいないときだったとしても、次回は急遽ほしいときも出てくるかもしれません。
万が一即日や数日での振込が難しく約1か月前後は最低でもかかるような会社を選んでしまうと、早く資金がほしいときに不利になります。
そこまで急いでいないようなときでも、早くに振込までが完了することに越したことはありません。
乗り換えをするときには自社の要望のほかに、振込までが早いかどうかでも比べてみましょう。
即日で資金を口座へ入れてくれるような会社であれば、今後も安心です。

・債権の買取金額に問題がないか

どこのファクタリング会社に依頼しても、債権の買取金額が一律になるわけではありません。
中には最小買取金額が10万円の場合もあれば100万円の会社も存在します。
売掛金を少しだけ早めに資金にしたいとき、最小買取金額が高めの設定だと使いにくく感じてしまうでしょう。
ほかにも、買取の上限額があります。
ある程度まとまった資金を確保したいと思ったとき、上限が低いとそれ以上お願いもできなくなります。
最初から上限もある程度高めの設定になっているファクタリング会社を選んでおくと安心です。
自社ではいくらの買取金額を想定しているのかをまず今一度考え、その範囲に見合う会社を選びましょう。
そうすれば、また乗り換えを検討せずに済みます。

・自社で考えているファクタリング方法はあるか

ファクタリングには、二者間と三者間があります。
しかしどの会社でもすべてをおこなっているわけではなく、三者間しか取り扱いがないケースもあります。
せっかく二者間で取引先に言わないで資金にしたいと思っていても、万が一三者間しか取り扱いがないと審査もできません。
どちらを利用するか迷っているときには、二者間と三者間の両方に対応しているファクタリング会社を選んでおくと良いでしょう。
取引先に知られたくない場合は三者間を選べば良いですし、手間をなくし手数料を少しでも下げたいときには三者間を利用すれば問題ありません。
すでに二者間だけを使うと考えている場合は、得意としているファクタリング会社を選んでおくと良いでしょう。
会社によっては、二者間はそこまで経験がなく、三者間であれば得意としている会社もあります。
売掛金を有利に資金へ変えるためにも、事前にファクタリング方法についても調べておきましょう。

・手数料やそのほかにかかる金額を見る

一見条件が良さそうなファクタリング会社でも、実際はさまざまな諸経費がかかってしまい、前に利用していた会社よりも高上がりになってしまうケースも考えられます。
せっかく今よりも条件が良いところへ移ろうと考えているのに、悔しい思いをしてしまうでしょう。
手数料は二者間と三者間で変わってきますので、自社で利用するものを調べて許容範囲内か見ておくと安心です。
ほかにもさまざまな費用は自社から出さなければいけないのかどうかも確認しておきましょう。

・自社の業種に強いかの確認

ファクタリングを利用する企業には、さまざまあります。
自社が建設業の場合は、当該債権に強いかどうかを確認しておきましょう。
そこまで力を入れていない場合、思ったよりも安い金額でしか買い取ってもらえない可能性があります。
逆に自社の業種に強ければ、他よりも高い金額で売掛金を買い取ってくれるため少しでも多くの資金を用意できます。
乗り換えをするときには、慎重に買取額もチェックしておきましょう。

・担当者の対応の仕方

気になるファクタリング会社がいくつか決まったら、利用した場合どうなるのか詳しい話を聞いてみましょう。
契約した後も担当者とのコミュニケーションは必要なため、話しやすい会社を選ぶようにします。
こちらがお客さまにもかかわらず気を遣わなければいけないような態度や、乱暴な口のきき方をするような担当者には注意です。
今後末永くお付き合いをしても問題がない担当者だと思ったときだけ、契約を決めると良いでしょう。
丁寧で気遣いのある担当者であれば、実際に契約した後も細かい部分にまで目が行き届き頼れます。

・買取金額が高いかどうか

条件が良いと思っても、実際審査をお願いしたら自社で予想していたよりも買取金額が低かったら不満になります。
明らかに取引先が危ない状況で買取金額も低いのであれば、多少納得できます。
しかし何も不審な部分がないにもかかわらず、理由もいまいちわからないまま低い買取金額を提示されてしまったら不満が残ってしまうでしょう。
日ごろから買取金額が低めのファクタリング会社は避けておくことをおすすめします。
会社の利益ばかりを考え、売掛金を安くしか買い取らない可能性もあります。
条件をしっかりと審査し、精一杯高く買い取ってくれる業者を選びましょう。

・相談しやすい条件がそろっているか

ファクタリングでピッタリな会社が見つかったと思っても、相談しやすい条件がそろっていない場合は大変です。
たとえば、オンラインには対応していなかったり、出張対応もなかったりするケースがあります。
相談しに行くときには、自社からファクタリング会社まで行かなければならないため、遠方で交通費もそこそこかかるような場所にあったら面倒です。
逆に場所が遠くても、ファクタリング会社から自社へ出張して来てくれたりオンライン申し込みにも対応していたりすれば、問題はありません。
対面しか選択肢がない場合は、自社から近い会社を選びましょう。

■ファクタリング会社を乗り換えるメリット

自社で今利用しているファクタリング会社に不満を持った状態から脱出するには、乗り換えするしかありません。
しっかりとポイントを押さえて理想の会社を見つけられれば、メリットも多いです。
ここからは、今の会社から乗り換えをした際のメリットについて紹介します。

・即日に資金を手に入れられる

今まで頼んでいたファクタリング会社では、早くても数週間は資金の入金にかかっていた場合でも、乗り換えをすれば即日振込をおこなってくれる会社に移れます。
すぐにでも投資したいものがあり資金に困っているときも、申し込みをしてから審査、振込まですべて当日中に終わるためストレスがありません。

・手数料を安くできる

はじめに契約したファクタリング会社では、相場などもわからないまま手続きし、高い手数料がかかっていたかもしれません。
ファクタリング会社ではさまざまな手数料の設定がおこなわれていて、金額も変わります。
乗り換えの場合は再度必要書類を提出しなければならない手間はありますが、今よりも手数料が安い会社に巡り合える可能性も高いです。
さらにさまざまな会社を相見積もりしておけば、より安い手数料もわかり、有利に乗り換えができます。

・少額債権も可能になる

ある程度まとまった金額であれば売掛金を資金へと対応可能な場合も、少額となると断られてきた企業もいるかもしれません。
しっかりと比べて最低の買取ボーダーラインを比較して乗り換えできれば、少額債券も可能になります。
そんなに大きい金額の売掛金がなくても早く資金にしたい場合、気軽に対応してもらえて助かるでしょう。

・過去の実績から審査も有利になる

ファクタリングを以前にも利用しているとなれば、実績もある分安心して取引ができる企業だと思ってもらえます。
たとえば二者間の場合、しっかりと期日までに取引先が売掛金を振り込んでいて、自社からファクタリング会社に振り込んでいる実績が何回もあれば、優良な企業だと思ってもらえるのです。
ファクタリング会社では売掛金を現金にして先に渡しているため、しっかりと回収できなければリスクが高いと思っています。
何よりも恐れているのは、売掛金を入れずに横領・倒産されることです。
これまで怪しい実績がなければ、普通の審査に比べてスムーズにいきやすくなります。
信用力があれば、まとまった資金がほしいときにも、審査に通りやすくなるでしょう。

■ファクタリングの乗り換えの注意点

ファクタリング会社の乗り換えは問題ありませんが、いくつかの注意点はあります。
大変な問題になってしまうと、刑事訴訟や損害賠償請求にもつながるため乗り換えをする前に覚えておきましょう。

・二重譲渡に該当するかもしれない

ファクタリング会社を乗り換えする注意点の中でももっとも重要な注意点が、二重譲渡に該当しないようにすることです。
すでにファクタリング会社に譲渡した売掛債権を、他の会社に二重で譲渡はできません。
わかっても実際手続きをしている中で、間違って譲渡してしまうケースもあります。
とくに社内で連携がうまくいってないときや複数の会社を同時に利用しているときは要注意です。
万が一再度譲渡契約を結んでしまい発覚してしまうと、契約していた会社とは一切取引ができなくなります。
それだけでなく刑事訴訟や損害賠償請求にもつながってしまうため、うっかりでは済まされなくなります。

・複数のファクタリング会社との契約は注意

自社の売掛金が多く、上限額の関係から複数のファクタリング会社と契約したいと考えている企業も多いかもしれません。
単純な乗り換えであれば良いのですが、同時に複数のファクタリング会社と契約をしようと思っていると、イメージが悪くなる恐れもあります。
なぜわざわざ複数の会社と契約しなければならないのかと資金繰りが怪しまれ、審査に通りにくくなってしまう可能性もあります。

■まとめ

今のファクタリング会社に不満を持っているときには、より条件の良い会社へ乗り換えが可能です。
次は納得がいくように、ポイントをしっかりとチェックしておきましょう。
ファクタリングを乗り換えれば今よりも手数料が安くなりメリットも多いですが、間違って二重譲渡してしまうと大問題になるため注意も必要です。
乗り換えを考えているのであれば、ぜひ弊社のファクタリングをご活用ください。
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