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2025-07-29

債務超過とは?どこを見て判断するのか対策方法について紹介🔍

債務超過という言葉がありますが、万が一続いてしまうと倒産の危険も高まるため手を打つ必要があります。
順調に事が進んでいる時は問題ありませんが、いざ何かアクシデントが起きた時、事業の危機に直面してしまう心配もあるので注意が必要です。
こちらの記事では、債務超過やファクタリングについてご紹介します。

 

■債務超過とはどんな状態?

債務超過とは、事業を行っていく中で資産よりも負債が多い場合を言います。
取引先から依頼を受け仕事をしているつもりでも、なぜかバランスが上手に取れず資産よりも負債が多くなってしまうケースもあります。
今ある資産をすべて現金化したとしても、負債を払いきれない場合も債務超過に陥っていると言えるでしょう。
純資産がマイナスの状態が続いてしまうと、倒産のリスクも出てきますので、すぐに手を打つようにしましょう。

・仕事が順調だと債務超過に気が付かない

実際次々に仕事が入ってきている状態だと、まさか自社が債務超過になっていると気が付かないケースも多いです。
水面下では債務超過になっていても、認知できない部分が難点です。
特に中小企業の事業者は、一見順調そうな時でも確認しなければなりません。

・資金ショートとは違う

債務超過に似たような言葉で資金ショートという言葉もありますが、債務超過とは違います。
資産よりも負債が多い債務超過に対して、資金ショートは手元の資金が不足している状態です。
トータルで見たら資産が多い場合でも、事前に設備投資や仕入代金に使うお金が多く、手元にお金が残っていない状態を言います。
上手に資金を運用することが重要で、せっかく黒字経営でも倒産するリスクは秘めているので注意が必要です。

・赤字とも意味合いが違う

債務超過と赤字も同じような言葉に感じますが、意味合いが少し変わってきます。
赤字は年間や月間単位での利益を指します。
債務超過は限定の期間ではなく、トータルでの財務状態を表すものになり、少し意味合いが異なるのです。
しかし、赤字も続いてしまうと資産がない状態になってしまうため、負債が増えて結果として債務超過になります。

■債務超過になると融資が受けにくくなる

債務超過になると資産が少ない状態になりますのでので、資金繰りをどうにかしようと銀行からの融資を考える方も多いかもしれません。
しかし、いざ融資を受けようと銀行に相談へ行くと、審査で断られてしまう事態が起きます。
資産と負債を比べた時に負債が多いと、銀行側でも新にお金を貸したところで返済されるのか不安になります。
銀行はボランティアでお金を貸しているわけではないため、しっかりと返済能力のある事業主に貸したいと思っているのです。
ほかにも、補助金や助成金を利用したいと思った時にも、公的施策が使えない可能性もあります。

・特別な事情な場合はわかってもらえることもある

債務超過になっていても、赤字が続いて経営が危ないのではなく一時的になってしまっている場合は、わかってもらえて新しくローンが組めるケースもあります。
なぜ債務超過に陥ってしまったのか丁寧に説明をし、今後の事業計画を伝えるとわかってもらえる可能性があります。
特に、普段から利用していてお付き合いのある地元の銀行では、状況をわかってくれる可能性が高いです。

・取引先との関係にも注意が必要

取引先としても、債務超過になっているとわかると、倒産してしまうのではないかと不安を感じてしまいます。
このままお付き合いを続けていっても大丈夫か考えるキッカケになり、仕事があまりこなくなる可能性もあります。
さらに、取引先を広げてもっと事業を拡大したいと思っても、先に財務状況を確認されてお断りされるかもしれません。
特にこれまでお付き合いがない分、取引先側も不安を感じてしまいます。
そのため、リスクを少しでも減らそうと財務状況を確認されてしまうのです。
債務超過になっているだけで、今後のビジネスにおいて不利になります。

■どこを見て債務超過を判断するのか

書類をチェックする様子

普段から債務超過に気が付くように、貸借対照表を活用することがおすすめです。
表にしておけば、今自社がどんな状態にいるのかわかります。
普段申告する際に使っている貸借対照表を確認し、判断しましょう。
青色申告書を利用している方は容易に確認しやすいかもしれませんが、白色申告の場合は貸借対照表を普段から作っていないケースも多いかもしれません。
自分で自社の資産になる貯金や設備、在庫などを計算し、今銀行などから借り入れしている負債を計算してどちらが多いのか見てみましょう。
もし借金の金額が多ければ、債務超過という判断になります。

■なぜ債務超過が起きてしまうのか?

債務超過が起きてしまうのには、いくつかの理由があります。
気が付いていない間に負債が多くなり、新たなローンも組めないような状況にならないように、原因についても覚えておきましょう。

・投資したお金がまだ回収できていない

事業を拡大するためにも、新規事業を行うために銀行からローンを借りるケースも多いでしょう。
計画上ではもっと利益が出て投資したお金を回収できる予定でも、実際は思ったように収益が上がらず回収できない場合もあります。
せっかくローンで購入した設備が稼働しなかった時にも、思うようなお金の回収ができずに債務超過に陥る可能性があります。

・赤字が続いている

思うように資金繰りがいかず、経営も回らなくて赤字状態が続いている場合は債務超過になりやすいです。
さまざまな理由の中でも、赤字状態が続いてしまうのはリスクが大きいです。
多少赤字の時があっても、その後大きな仕事があり資金の回収ができればなんとかなります。
ほかにも、過去の利益がある程度あればカバーも可能です。
しかし、何ヶ月も続いてしまうと、利益分が足りなくなり、負債が資産を上回ってしまいます。
今度新たにお金を借りたくてもどこからも断られ、結果的に倒産してしまう会社も多いです。

・仕事が忙しく財務を見ていない

特に数人や個人で経営していると、自分が主体で働かなければいけません。
そのため、本業をこなしてやっとになってしまい、経理ができない状態が続いてしまうケースもあります。
いざ収支を計算してみたら、働いて稼いでいるにもかかわらず負債が多くなっているケースも多いです。
もっと早くに気が付いていたら、また別のやり方で挽回できたものも、本業に徹するあまり経理どころではなく大変な事態になるケースもあります。

・まだ開業したばかり

まだ自社を立ち上げてから1年未満の場合、そんなに始めから大きな仕事は取れません。
それまでに取引先とのつながりがある場合は、始めから仕事をもらえる可能性はありますが、ほとんどの場合、起業が開業したばかりの頃は赤字経営です。
中には、利益が出るまでに時間がかかるケースもありますが、そこまで耐えられる資本金がない状態で経営をしていると、すぐ債務超過になります。
まだ1年目というのもあり、2年目以降に赤字が少ないかなくなっている場合は評価を得やすいですが、さらに増えているようであれば信頼もなくなるでしょう。

・資本金がほとんどない状態で開業した

会社を経営したいと思ったら、資本金がほとんどない状態でも開業はできます。
特に、個人で事業を行う場合は1万円の資本金からでも始められますが、実際ビジネスを始めるとすぐに稼げるわけではないため赤字も多く大変です。
資本金がある程度あれば利益がない時に補填できますが、1万円ではなんともなりません。
まったく収入がなければそのまま債務超過となり、倒産の危機が訪れます。
資本金を準備するのであれば、万が一3年間赤字が続いても大丈夫なようにしておくのが理想です。
心の余裕にもつながります。

■債務超過に陥ったらどうしたらいい?

考える女性

万が一債務超過に陥った時、これ以上経営が悪化しないようにどうにか対策をしなければと考えるでしょう。
その際、どう悪化しないように対策を採ったら良いのかパニックになってしまうかもしれません。
ここからは、債務超過になった際にできる対策についてご紹介します。

・増資をして純資産を増やす

資本金がほとんどなくても、事業主の自己資金があれば投入して、純資産金を増やすのもおすすめです。
見栄えとしても純資産金を増やしておけば、いざ銀行でローンを借りたいと思った時にも有利でしょう。
ほかにも、第三者の力を借りて出資を募っても良いですし、自社の株主になってもらい、いったん資金を確保するのもおすすめです。

・利益を上げる努力をする

事業では、とにかく利益を上げることが債務超過から脱出する方法です。
資産も増えていき、お金の流れの見栄えも良くなるため、銀行からの融資も受けやすくなります。
物やサービスを売る利益だけでなく、今かかっている経費や人件費を見直してみるのも良いでしょう。
実はかけなくても良い費用がわかってきて、利益を上げられる可能性があります。

・補助金や助成金の申請をしてみる

銀行での新たなローンを組むのが難しい場合でも、補助金や助成金を利用できるケースがあります。
中でも、事業再構築補助金は、債務超過になった状態でも利用しやすい補助金です。
ほかにも、業績が悪化し苦しいと感じている事業者を助けてくれる経営安定関連保証もあります。
こちらを利用して、経営の改善を図ることも可能です。

■ファクタリングでも債務超過を解消できる

取引先からまだ入ってきていない売掛金がある場合、早めに現金化できれば債務超過を打破することが可能です。
ファクタリングを利用できれば、銀行のローンとは違い負債を増やさずに資金を確保できます。
ここからは、ファクタリングを利用するメリットについてご紹介します。

・早ければ即日現金化が可能

ファクタリングを利用できれば、本来期日まで入金を待たなければいけないお金をすぐ手できる可能性が高まります。
特に、ファクタリングの中でもオンラインで手続きできる業者を選べば、審査もスムーズで早いです。
債務超過でどうにかすぐにでもお金を増やしたい場合も、申し込みをしてからそんなに待たず手にできるため、精神面でも安心できます。

・債務超過があっても関係ない

本来ローンを利用する際は、債務超過があると断られる可能性があります。
返済能力を調べる時に、自社の現状を見られてしまうからです。
しかし、ファクタリングでは、今自社がどんな状況にあっても関係ありません。
見られるのは売掛先の信用度です。
よっぽど資金繰りに困っているような取引先でなければ、スムーズに審査も通るでしょう。
ほかにも、自社が多重債務やブラックである場合でも、関係なくファクタリングができます。

・資金用途はなんでもOK

ファクタリングの審査に通り、現金を手にした後、資金用途は決まっていないため、なんの資金に使っても問題ありません。
必ず自社のお金に使用しなければ審査を通しませんというような決まりもありません。
お金を手にしたら、返済や支払いのほか、自分のお給料もほとんど発生しない状況で生活が苦しければその費用に充ててもOKです。

・借金ではないため見栄えも良い

取引先や株主などに自社の状況を説明する際も、ファクタリングを使って現金にした場合、借金ではないため見栄えも良いです。
もしこれが負債を抱えて債務超過であるにもかかわらず、さらに借金を増やしているとなると、近いうち倒産してしまう会社かもしれない印象を与えてしまうかもしれません。
売掛金は収入として入ってくれば資産となるお金なため、ファクタリングで先にお金にしたとしても負債ではありません。

・保証人が必要ない

銀行のローンでは保証人や担保が必要になる場合がほとんどですが、ファクタリングを行う時には保証人を用意する必要がありません。
担保に関しても要求されることはないため、利用しやすいです。
逆に、保証人や担保を要求される場合は怪しいと思って良いでしょう。

・取引先に知られずにできる

現在債務超過の状態で、もし取引先に伝えてしまったら不安を覚えられて、今後の話がなくなる可能性も出てくるかもしれないから伝えたくないと思っている方も多いのではないでしょうか。
ファクタリングはわざわざ取引先に伝える必要もなく、二社間で審査から現金受け取りまでできます。
周りに知られずに、内緒で売掛金の現金化が可能です。

■まとめ

ビックリマークのブロック

債務超過は、保有している資産に比べて負債が多い状態を言い、この状態が続いてしまうと倒産を招いてしまうため注意が必要です。
特に、赤字が常態化しているとそのまま債務超過から倒産へつながります。
本業が忙しく財務状態を確認できない時も、時間を作って現在の状況を把握することが大切です。
債務超過への対策には増資したり利益を上げたりすることも重要ですが、売掛金がある場合はファクタリングが有効です。
借金をすることなく資産を増やせるので、困っている時にはぜひ活用してみましょう。