2023-05-25
スタートアップにおすすめの資金調達方法は?ファクタリングをわかりやすく紹介
スタートアップ企業が成長するには、資金調達が必要不可欠ですが、その方法は限られていることが多く、多くの企業が悩んでいます。
資金調達が難しいスタートアップには、ファクタリングがおすすめです。ファクタリングには返済義務がないため、安心して利用することができます。
この記事では、スタートアップにおすすめの資金調達方法を詳しく紹介します。
スタートアップの資金調達方法6選
まずは、スタートアップが利用できる資金調達方法を6つ紹介します。
それぞれのメリットとデメリットについても説明していますので、比較する際の参考にしてください。
出資
「出資」とは、企業が必要とする一定の金額を調達するために、複数の出資者から資金を集める方法です。この方法では、自社や事業の可能性を出資者にアピールし、資金提供をしてくれる人を募ります。
スタートアップ企業には、「エンジェル投資家」と呼ばれる個人投資家や、「ベンチャーキャピタル」という投資会社が積極的に投資を行っています。
この出資を受ける最大のメリットは、返済の義務がないことです。
出資者は、企業の価値が低いうちに株式を購入し、価値が高くなった時に売却することを目的としていますので、経営に関するアドバイスをもらえることもあります。
しかし、投資家によっては、上場を急かしたり、経営方針に口を挟んだりする場合もあるため、注意が必要です。
信頼関係を構築し、成長を促進させることができるような投資家を選ぶことが、資金調達の成功につながる重要なポイントです。
銀行融資・制度融資
「融資」とは、お金を借りて資金調達することです。
つまり借金となりますが、自治体や公的な金融機関から融資を受ける場合、金利が低く返済期間も長めとなり、リスクは低く抑えられます。
しかし、スタートアップは実績を提示することが難しく、従来の融資は受けにくいという傾向があります。
また、審査に通ったとしても入金は1カ月以上先になることが多いため、急な資金調達には不向きです。
補助金・助成金
国や地方自治体が事業者を支援する「補助金・助成金」の中には、スタートアップのような新規事業を促進させ、起業家を応援するためのものもあります。
補助金・助成金は、原則として返済の義務がない点が大きなメリットですが、申し込んだ全員が利用できるわけではありません。
申し込む場合は、審査される内容を事前に確認して、適切な対策を取ることが重要です。
また、申請書類の提出期限や審査の期間などにも注意しましょう。
クラウドファンディング
「クラウドファンディング」とは、Web上で自社のサービスや商品を宣伝し、それに魅力を感じた人たちから出資を募る方法です。
革新的なものに対しての支援者が多いため、スタートアップ向けと言えます。出資してもらったお金は返済不要で、資金調達と同時に自社のプロモーションもできるのがメリットです。
ただし、クラウドファンディングでは目標金額を確実に達成できる保証はなく、達成できなければ準備にかけたコストや時間、管理費が無駄になってしまいます。
また、長期間にわたって支援金を募るため、スピーディーな資金調達には向きません。
ビジネスローン
「ビジネスローン」とは、法人経営者や個人事業主が事業資金として利用できるローンのことです。
例えば、資金の使い道には、事業の立ち上げ資金や従業員の給与支払い、設備投資などが含まれます。審査は比較的易しいのですが、金利は高い傾向があります。
総量規制の対象外であるため、年収の3分の1を超える資金調達が可能で、多額の資金調達が必要な場合には選択肢の一つとなります。
ファクタリング
「ファクタリング」とは、未回収の売掛債権(売上となる請求書や注文書)をファクタリング会社が買い取ることで、入金期日前に資金調達ができる仕組みです。
起業間もないため実績がなく、社会的信用を得にくいスタートアップが、報酬の振り込み日までのつなぎ資金が必要な場合などに、特におすすめできる方法です。
ファクタリングでは売掛金の回収が売掛先の支払い能力や信頼性にかかっているため、自社の経営状態や信用情報はそれほど重視されません。
自社とファクタリング会社と取引先の「3社間ファクタリング」ではなく、自社とファクタリング会社の「2社間ファクタリング」というプランを利用すれば、取引先(請求先)にファクタリングをしたことが知られることもありません。
ファクタリングのメリット
売上債権を売却し、本来の入金予定日よりも早く資金を得られるファクタリングは、つなぎ資金の調達に向いています。
ここからはファクタリングのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
審査が優しく資金化が早い
ファクタリングのメリットとして、一般的な融資とは異なり経営状態や信用度を重視されず、債権の買い取りが行われるため、審査にかかる時間が短いことが挙げられます。
最短で即日、遅くても数日で資金調達ができるため、急なニーズにも対応できます。
さらに、ファクタリングでは銀行の融資よりも認可される可能性が高いため、資金調達の確保がしやすいという利点があります。
担保・保証人が不要
ファクタリングは、売掛債権を売却するという取引であり、銀行融資に必要な保証人や担保が不要な点が大きなメリットです。
銀行融資では、債務者の代わりに返済義務を負う保証人を立てることが必要な場合があります。また、担保も返済できない場合の備えとして要求されます。
しかし、ファクタリングは債権の買い取りであり、債務者の返済能力や担保の有無ではなく、売掛債権そのものが資産として取引されます。
そのため、保証人や担保が不要で、手続きも簡単であるといえます。
貸倒れを回避できる
「償還請求権なし(ノンリコース)」のファクタリングプランで売掛債務を売却した場合、売掛先の企業が未払いや経営破綻を起こしても、ファクタリング会社がそのリスクを負担してくれます。
償還請求権なしのファクタリングは手数料が高くなる面がありますが、売掛金が高額な場合にはリスク回避のメリットがあるといえるでしょう。
負債にならない
ファクタリングによる資金調達は、売掛債権を売却するものなので負債とはなりません。この点が、銀行からの融資とは異なる重要なメリットの一つです。
負債を抱えると会社の信用情報に悪影響を与える可能性があるため、ファクタリングは信用情報を守る上でも有効な資金調達手段となります。
ファクタリングのデメリット
続いては、ファクタリングのデメリットを詳しく紹介します。
手数料がかかる
売掛債権をファクタリング会社に売却する際は、会社側の報酬として手数料を支払う必要があります。
この手数料は、自社とファクタリング会社との契約である「2者間ファクタリング」が約10〜20%、自社とファクタリング会社に加えて取引先との契約である「3社間ファクタリング」が約1〜10%と、手数料が異なるのが特徴です。
また、2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社が第三者に対して債権を買い取ったことを主張するため「債権譲渡登記」を行う場合があります。
この債権譲渡登記にかかる費用と、未回収リスクに備えるために、2社間ファクタリングは手数料が高めに設定されています。
取引先に通知される場合がある
3社間ファクタリングでは、自社と取引先とファクタリング会社の3社で契約を結ぶ必要があるため、当然取引先に通知されます。
また、2社間ファクタリングの場合でも、登記簿などから取引先に債権譲渡が知られてしまう可能性はあります。
ファクタリングが取引先や社外に知られることで、企業イメージや信用に悪影響を及ぼすおそれがあるため、事前に慎重な検討が必要です。
売掛金以上の金額は調達できない
ファクタリング会社は売掛金を債権として買い取るため、売掛金以上の金額を調達することはできません。つまり、ファクタリングは短期的な資金調達手段としては有効ですが、長期的な資金調達には向きません。
また、ファクタリングによって買い取られた売掛金は、手数料や利息などが引かれた金額であり、元の売掛金よりも少ない金額になることがあるため、その点も注意が必要です。
資金調達をする際の注意点
事業計画に合わせた適切な資金調達方法を選択することが非常に重要です。
必要な資金の金額や調達期限、返済義務の有無と償還期限を考慮する必要があります。まずは、補助金や助成金の有無を確認し、利用できる場合は積極的に活用しましょう。
また、時間的余裕がある場合はクラウドファンディングを利用してプロモーションを行うこともできますし、急いで資金を調達する必要がある場合はファクタリングを利用することも選択肢の一つです。
状況に合わせて検討し、最適な方法を選ぶことが成功の鍵となります。
まとめ
革新的なアイデアで新しいビジネスモデルを提案するスタートアップは、創業期の資金調達に苦労する場面が多いかもしれません。
そんな状況でもファクタリングであれば比較的利用しやすいのではないでしょうか。この機会に、便利な資金調達法であるファクタリングを検討してみてください。
売掛金前払いサービスの『QuQuMo』では、償還請求権のないノンリコース契約を提供しております。
オンライン完結型で手数料は1%から、現金化まで最短2時間と、柔軟な資金調達が可能です。詳しくはお気軽にお問い合わせください。