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2022-08-09

ファクタリングの仕組みをわかりやすく解説!種類・メリット・デメリット

ファクタリング 仕組み

2020年4月1日に債権法が改正され、債券制限特約などの制限が撤廃されました。

この経済産業省が主導して改正された民法により、ファクタリングを利用した資金調達がこれまでよりも容易になりました。

政府は、銀行への融資に依存している中小企業や個人事業主に対して、ファクタリングの利用を推進しています。

資金繰りを行っている経営層は何となくファクタリングという名前は聞いたことがあるかもしれませんが、新しい資金調達の方法なので具体的な仕組みがわからない方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ファクタリングの仕組み、種類、契約形態、メリットとデメリットをわかりやすく解説します。ファクタリングの利用を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

ファクタリングとは?仕組みをわかりやすく解説

ファクタリング 仕組み

政府がファクタリングを推進している背景には、中小企業が銀行への融資に依存しすぎているという問題点が挙げられます。

原因はさまざまですが、最も大きな理由としては信用取引倍率の増加が考えられます。

資金力に劣る中小企業の場合、売掛金や買掛金などの掛取引で契約を締結するのが一般的で、その契約形態が資金繰りを悪化させる原因になっています。

資金繰りを改善するための法改正として政府は、ファクタリングが利用しやすいように法を整備しました。下記では、ファクタリングの仕組みをわかりやすく解説します。

売掛債権を買い取ってもらうサービス

ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権を業者へ売却し、期日よりも前に売掛金を現金化するサービスを指します。後に手にする売掛金を先に貰うといえばわかりやすいでしょうか。

具体的な数字と共に、ファクタリングを利用する流れを説明していきます。

  1. 「A社」と「B社」の間で1000万円の売掛金が発生
  2. 「B社」は「A社」に期日である7月31日までに1000万円を支払う必要がある
  3. 「A社」は新規の仕事を獲得するための投資で7月15日までに700万円が必要
  4. 「A社」は1000万円の売掛債権をファクタリング会社へ900万円で売却
  5. 即日現金化された900万円で新規の仕事を獲得
  6. 期日通り「B社」から入金された1000万円を「A社」はファクタリング会社へ入金

売掛金は入金までに時間がかかる場合が多いです。上記のように期日よりも前にまとまった資金が必要な場合は、ファクタリングを利用することをおすすめします。

従来までは銀行からの融資をまず思い浮かべていたと思いますが、売掛債権を保有していれば融資を受けずとも、まとまった額の資金を調達することができます。

買取型と保証型の2つのタイプがある

ファクタリングは売掛債権を期日よりも前に現金化できるサービスですが、大きく2種類のタイプがあります。それぞれで特徴は大きく変わるため、違いを把握しておきましょう。

  • 買取型
  • 保証型

買取型は、売掛債権を第三者に譲渡して手数料が差し引かれた代金を受け取る仕組みです。通常のファクタリングはほとんどがこちらのタイプで、信用調査がなく迅速な資金調達を実現します。

保証型は、売掛金の回収リスクを少しでも減らしたい時に利用するファクタリングです。取引先が倒産しても保証会社が補填してくれるため、貸し倒れリスクを回避できます。

買取型とは違い保証型は、取引先が倒産などにより売掛金を回収できないと判断された場合のみ現金化されるため、支払いまでには長い時間を要する場合があります。

ファクタリングの2種類の契約形態

ファクタリング 仕組み

続いては、ファクタリングの2種類の契約形態について解説します。

2社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2社間で契約を締結します。

取引先へファクタリングを利用することが知られないメリットがあり、後述する3社間よりも資金調達が迅速でスピーディーという特徴があります。

しかし、取引先を巻き込まない契約であるためファクタリング会社はリスクが高いです。そのため、3社間よりも手数料は高く設定されている場合が多いです。

2社間ファクタリングの具体的な仕組みに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。

2社間ファクタリングとは?法的根拠を基に仕組みやメリット・デメリットを解説!

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・取引先の3社で契約を締結します。

2社間との違いは、取引先を契約に含めるかどうかです。3社間で契約を結ぶためには取引先の承諾が必要になるため、必ずファクタリングの利用が知られてしまいます。

しかし、2社間よりもファクタリング会社は未回収リスクが低いため、3社間の方が手数料は安く設定されていることが多いです。また、大手企業が多く参入している点も安心感があります。

3社間ファクタリングの具体的な仕組みに関しては、下記の記事で詳しく解説しています。

3社間ファクタリングとは?5つのメリットと3つのデメリットを解説!

ファクタリングを利用する5つのメリット

ファクタリング 仕組み

ここからは、ファクタリングを利用するメリットを詳しく解説します。

最短即日で資金調達ができる

ファクタリングを利用すれば、最短即日で資金を調達することができます。

銀行からの融資の場合、申し込みから審査を経て入金されるまで、平均して3週間から2ヶ月くらいの時間がかかります。最短即日で資金調達できるファクタリングとは大きな差です。

早急に手元にまとまった額の資金が必要だという場合は、ファクタリングで資金調達することで大きなメリットを得ることができるでしょう。

保証人や担保が不要

ファクタリングを利用するのに保証人や担保は必要ありません。

銀行からの融資とは違い、ファクタリングは借入ではなく売掛債権の売却です。そのため、個人の信用情報は調査されず、チェックされるのは売掛債権の存在と取引先の信用度だけです。

保証人や担保がなければ銀行からの融資は受けられませんが、ファクタリングなら気軽に利用できるというメリットがあります。

取引先の倒産リスクを回避できる

ファクタリングはノンリコースでの契約になるため、取引先の倒産リスクを回避できます。

ノンリコースとは、償還請求権のない契約のこと。つまり、万が一ファクタリングを行った後に取引先が倒産しても、その補填を利用者はする必要がないということです。

当然ですが、ファクタリングをする前に取引先が倒産すれば売掛金は回収できません。万が一の不足の事態に備えるという意味でも、ファクタリングは大きなメリットがあります。

業績が悪くても利用できる

ファクタリングは融資とは違い借入ではありませんので、会社の業績が悪くても売掛債権と取引先の信用度が高ければ利用することができます。

売掛債権を買い取るサービスなので、個人の信用度は詳しく調査されません。ファクタリング会社が詳細に調査するのは、売掛債権の存在と取引先の信用度です。

業績不振などで資金繰りが悪化している場合でも、確実に存在している売掛債権であると証明できれば、最短即日で資金調達を実現できます。

貸借対照表の負債項目が増えない

ファクタリングは借入ではありませんので、貸借対照表に負債として計上されません。

たとえば、急場の資金調達をファクタリングでしのいだ後に、長期的な投資観点から融資を受けようと考えたとします。

銀行は貸借対照表を見ながら会社の業績をチェックしていきますが、その際に負債の項目が多ければマイナス評価になりますので、融資は受けにくくなります。

しかし、ファクタリングは売掛債権を売却しているだけなので、お金を借りているわけではありません。貸借対照表がマイナス評価になるような項目が増えないのは大きなメリットです。

ファクタリングを利用する3つのデメリット

ファクタリング 仕組み

ここからは、ファクタリングを利用するデメリットを詳しく解説します。

手数料がかかる

ファクタリングを利用するためには手数料がかかるため、その分だけ本来であれば貰えるはずだった売掛金が目減りしてしまいます。

たとえば、手数料が10%のファクタリング会社へ1000万円の売掛債権を売却したとします。

手数料を差し引かれた分が支払われるため、利用者に入る現金は900万円です。当然ですが、ファクタリングをせずに期日まで待てば1000万円が入金されるため、100万円の損失ともいえます。

もちろん、期日よりも前に資金調達ができるという大きなメリットはありますが、手数料がかかるというデメリットも決して忘れてはいけません。

3社間の場合は取引先へ連絡がいく

3社間で契約した場合、取引先へファクタリングをしている通知がいくというデメリットがあります。

取引先の視点で考えると、「資金繰りに苦しんでいる会社だから注意しよう」というネガティブなイメージを与えてしまうため、今後の取引に悪影響が出ないとは断言できません。

3社間ではなく2社間であればそのような心配は不要なので、取引先との関係性を考慮しながら、最適な契約形態を選択していきましょう。

悪質業者が存在する

ファクタリングには、悪質業者があるというデメリットがあります。

日本貸金業協会も注意喚起として、「個人間融資」「給与ファクタリング」「偽装ファクタリング」の3種類を危険な業種として通知しています。

ファクタリングを装ったヤミ金業者は多く、過去には実際に摘発された例もあります。

政府が推奨しているファクタリングだからと安心せず、くれぐれも安心して使える会社を選ぶようにしてください。

まとめ

ファクタリングの仕組み、種類、契約形態、メリットとデメリットを解説しました。

債権法が改正されたことで従来よりも活発化されたファクタリングですが、手数料がかかる、取引先へ通知がいくなどのデメリットには注意が必要です。

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2社間なので取引先への通知がなく、下限と上限を設けていないため誰でも利用可能。法人だけではなく個人事業主の方も利用できるため、誰でも気軽に使うことができます。

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