2022-12-12
売掛金のマイナスを防ぐ6つの原因と対策方法を紹介!
取引の回数が多かったり、多数の取引先があったりすると、その都度帳簿をつけ確認作業を行っていたとしても、残高にズレが生じてしまうことがあります。
売掛金がマイナスの残高になってしまうことを赤残と呼びますが、赤残のままでは企業の資金繰りは苦しくなる一方です。
そのため、売掛金の残高がマイナスにならないよう、しっかりと管理を行う必要があります。
そこで本記事では、売掛金がマイナスになる原因や対策について詳しく解説します。
売掛金がマイナスになる6つの原因
売掛金は、本来であればマイナスになることはあり得ません。
しかし、それでもマイナスになってしまうということは何らかのミスが生じているか、トラブルが発生していることが考えられます。
以下では、売掛金がマイナスになる6つの原因を詳しく解説します。
計算ミス
売掛金がマイナスになる際、はじめに疑うべき点が計算ミスです。
消費税の端数処理を誤り、それが重なり数十万円という誤差を生んでいる可能性があるため、端数の切り捨て、繰り上げ、四捨五入などをチェックし直さなければいけません。
預金残高と帳簿上での計算ミスがないか、細かくチェックする必要があります。
計上漏れ
複数の担当者が売上金の計上をしている場合、誰か1人が1度でも売上金の計上を怠ると、預金残高と帳簿にズレが生じてしまいます。
売上金が計上されていないのに入金されてしまうと、計上されていない売掛金が消込みをされてしまい、残高がマイナスになってしまうので注意が必要です。
記帳漏れ
売掛金の残高がマイナスになってしまう場合、起こりやすい原因として挙げられるのが記帳漏れです。
貸方と借方を逆にして計上してしまい、借方に計上すべき売掛金を貸方に計上してしまうと、売掛金はマイナスとなります。
回収漏れ
そもそも売掛金を回収できていない場合は、当然ですが売掛金はマイナスとなってしまいます。
売掛金の取引では、商品やサービスの提供後、後日まとめて支払いが行われます。
取引先が複数になれば、どの売掛金がどこの企業からの支払いで、いつの分の入金なのかがわからなくなってしまうという事態も起こり得ます。
業種にもよりますが、1件の売掛金を回収できていないままでも相当な金額となるため、回収漏れには十分に注意しましょう。
過入金
取引先が過剰な入金をしている場合も、売掛金がマイナスになってしまう場合があります。
過入金の原因は自社にはないため、計算ミスや計上ミスもしていません。
そのため、一つのミスも確認できない場合は、取引先が売掛金を過剰に入金している可能性があります。
過剰に入金されている分の金額は、返金処理を行うか、次回分の入金として保管しておくなど、企業によって対応は異なります。
前受金
売上が計上されるよりも前に売掛金が入金されてしまった場合も、売掛金がマイナスとなる場合があります。
事情により、入金があってから売上を計上するまでの期間が空くことが事前にわかっているのであれば、前受金の科目で帳簿の処理をしておくと良いでしょう。
売掛金のマイナスを防ぐにはファクタリングがおすすめ!
計算ミスや計上漏れなど、売掛金がマイナスになってしまう原因はさまざまです。
いくらチェックをしっかりしているとはいえ、人間であれば初歩的なミスはつきものです。
限りなくミスを減らし、売掛金のマイナスを防ぐことができる方法としてファクタリングの利用がおすすめです。
ファクタリングをうまく利用することができれば、売掛金がマイナスになってしまうリスクを最小限に留めることができます。
以下では、ファクタリングの仕組みについて詳しく解説します。
ファクタリングの仕組み
ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング会社へ売却することで、早期の資金調達を可能とするサービスです。
ファクタリングでは、売掛債権さえ持っていれば基本的にはいつでもどこでも資金化をすることが可能なため、売掛先の支払い期限に関係なく、好きなタイミングで現金化をすることができます。
2社間・3社間の契約方法
ファクタリングには、2種類の契約方法があります。
- 2社間ファクタリング
- 3社間ファクタリング
利用者とファクタリング会社のみで取引される2社間ファクタリングでは、売掛先をはじめとした他社にファクタリングの利用を知られずに済むメリットがあります。
一方で、利用者・ファクタリング会社に加えて売掛先も取引に関わる3社間ファクタリングでは、2社間ファクタリングに比べて手数料が安いという点がメリットです。
同じファクタリングでも内容は異なるため、利用者のニーズによってどちらか一方を選ぶ形となります。
売掛金のマイナス防止にファクタリングをおすすめする3つの理由
ここからは、売掛金のマイナスを防ぐためにファクタリングがおすすめな理由を詳しく解説します。
いつでもどこでも利用ができる
ファクタリングは、売掛債権さえ持っていれば基本的にはいつでもどこでも利用することが可能です。
現在では、対面不要のオンライン完結型のファクタリング会社もあるため、来店する必要がない場合もあります。
売掛金の未回収によりマイナス残高の状態が続くと、企業の資金繰りは苦しくなる一方です。
従業員の給料や商品の仕入れに必要な費用など、突発的にお金が必要になった際に売掛金を頼りにしていると支払いができないといった事態も考えられます。
そのような状況でも、ファクタリングを利用すればすぐに資金調達をすることができるため、いつでも利用ができるというのは非常に便利です。
柔軟な対応をしてくれる
ファクタリング会社の多くは、柔軟な対応をしてくれることが多い傾向にあります。
銀行による融資や借入は、審査が厳しかったり、入金までの期間が長いといったデメリットがありますが、ファクタリングの場合は審査も比較的緩く、交渉次第で期間や金額を希望通りに設定することも可能です。
ファクタリングの仕組み上、お金の貸し借りではなく売掛債権の売買契約となるため、利用者の企業の経営が傾いていたとしても、審査に通過できる可能性は十分にあります。
調達金額に関しても、売掛債権の金額次第でいくらでも交渉可能なファクタリング会社もあるため、「高額な取引だから無理かも」と諦める必要はありません。
ノンリコース契約が結べる
ファクタリングの契約には、償還請求権のないノンリコース契約というものがあります。
ノンリコース契約とは、万が一売掛先が倒産してしまったり、経営難によって資金がなくなってしまい、ファクタリング会社へ売掛金の支払いができなくなってしまった時に、その請求を利用者にはしないという制度です。
通常であれば、ファクタリング会社は売掛金の回収をしなければならないため、売掛先から回収できないとなれば利用者に請求をするのは当然の行為です。
しかし、ノンリコース契約を結ぶことでそのリスクを未然に防ぐことができます。
売掛金がマイナスになってしまう原因としても多い『回収漏れ』は、ノンリコース契約のファクタリングを結ぶことでリスクはほとんどなくなります。
ファクタリング以外の対策
売掛金のマイナスを防ぐ1番の対策としては、ファクタリングが挙げられます。
しかし、売掛金のマイナスを防ぐ対策はそれだけではありません。
以下では、ファクタリング以外に売掛金のマイナスを防ぐための対策を解説します。
徹底した管理・チェック
売掛金のマイナスを防ぐために、ファクタリング以外で実施しなければいけない点として、徹底した管理・チェックが挙げられます。
取引先が複数ある場合や、帳簿に計上する担当者が複数いる場合、1つ1つの売掛金の金額が高額な場合などは、単純な計算ミスや計上漏れが起こりやすくなります。
それらのミスを防ぐには、管理やチェック体制を整えることが非常に重要です。
ファクタリングを利用したとしても、管理やチェックは徹底して行うようにしましょう。
売掛金の早期回収
売掛金のマイナスを防ぐには、早期に資金調達ができるファクタリングの利用がおすすめだと紹介しました。
しかし、ファクタリングを利用しなくとも、売掛金を早期回収できる手段はあります。
取引先との交渉にて、きちんと早期に回収できるような入金日を設定しておき、期日が近づいたら催促の連絡をするなど、売掛金の早期回収に努めます。
もちろん、その上でファクタリングを利用しても問題はないので、管理やチェック同様、ファクタリングを利用する前段階での作業だという認識を持っておくと良いでしょう。
まとめ
売掛金がマイナスになってしまう原因としては主に6つ考えられますが、徹底した管理体制やファクタリングの利用などで未然に防ぐことが可能です。
売掛金が1度マイナスになってしまうと、帳簿を付け直さなくてはならなかったり、ミスがどこで起きているのかを1からチェックし直さなければいけないため、時間と手間がかかり非効率です。
その都度チェックをして初歩的なミスを減らすということは大前提ですが、ファクタリングを利用することにより、売掛金がマイナスになることを減らすことが可能です。
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スピーディーな資金調達が可能となるため、売掛金の回収漏れに対するリスク管理や、突発的に現金が必要になった時に重宝できるのではないでしょうか。
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