2022-09-21
ファクタリングに金利は存在するの?ファクタリングの仕組みから諸費用の相場まで解説!

ファクタリングの利用を検討している方にとって気がかりなのは、金利が発生するかどうかでしょう。
結論からいうと、ファクタリングは貸金業に該当しないため、金利は発生しません。しかし、ファクタリングを利用する際は、各種の諸費用が発生します。これらの費用を貸金における金利に置き換えることで、銀行融資などと比較することも可能です。
そこで今回の記事では、ファクタリングの仕組みや諸費用の相場、金利に置き換えた場合の数値について解説します。ファクタリングの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
結論:ファクタリングに「金利」は存在しない

前述のとおり、ファクタリングは貸金業ではなく、売掛債権の譲渡と買取を行うものなので、金利という概念が存在しません。
しかし、ファクタリングを利用する際は、手数料のほか、取引を進めるための各種費用がかかります。そのため、これらの費用を換算すれば、金利としてどれくらいになるのかを確認することも可能です。
ここからは、ファクタリングで発生する主な費用と相場を解説し、金利換算、融資の金利との比較を行います。
ファクタリングで発生する主な費用と相場
ファクタリングでは、金利に代わるものとして手数料が発生します。手数料や諸費用として発生するものは、以下のとおりです。
| 費用名 | 概要 | 概要 |
|---|---|---|
| ファクタリング手数料 | 売掛債権を現金化する際の手数料で、取引形態やリスクに応じて金額が決まる | 売掛債権の1%~20% |
| 債権譲渡登記に必要な手数料 | 債権譲渡を公的に記録し、二重譲渡を防ぐためにかかる、登録免許税と司法書士報酬 | 10万円~15万円 |
| 交通費や紹介料などの手数料 | 面接や出張時にかかる交通費の実費や、人材紹介などの成功報酬 | 3万円前後 |
手数料を金利に換算してみる
ファクタリングにかかる手数料を金利に換算すると、融資を受ける場合とどちらがお得なのかを判断しやすくなります。ここでは、売掛金額、手数料率、回収サイトから、金利の計算をしてみましょう。なお、計算式は「(手数料率÷回収サイト)×365×100」で計算しています。
| 売掛金額 | 手数料率(%) | 回収サイト(日) | 年利(%) |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 1% | 30日 | 12.17% |
| 100万円 | 20% | 30日 | 243.33% |
| 100万円 | 1% | 60日 | 6.08% |
| 100万円 | 20% | 60日 | 121.67% |
| 500万円 | 1% | 90日 | 4.06% |
| 500万円 | 20% | 90日 | 81.11% |
ファクタリング会社によって、手数料率は大きく異なります。一般的には1%~20%の範囲ですが、売掛先の信用力や、2社間・3社間などの契約形態によって、変動する場合が多いです。
計算時には、下限(1%)と上限(20%)の両方を用いて、シミュレーションしましょう。
ファクタリングと融資の金利の比較
ファクタリングや融資の金利の相場は、以下のとおりです。
| 資金調達の種類 | 金利(手数料) |
| ファクタリング(一括/買取) | 約15%~300% |
| 銀行融資 | 約1%~3% |
| 消費者金融 | 約15%~20% |
| 電子記録債権 | 約3%~15% |
| 手形割引 | 約4%~15% |
場合によっては、ファクタリングの手数料を金利に置き換えると、300%にも達する可能性があり、融資より法外な高さであることが分かります。
ファクタリングの手数料が高額な理由は、ファクタリング会社が高いリスクを負うためです。特に2社間ファクタリングでは、売掛先が支払い不能に陥る恐れがあるため、高い手数料をかけてリスクマネジメントしています。
また、短期資金調達の特性も、ファクタリングの手数料が高く見える理由の一つです。ファクタリングは、売掛金を30日~90日という短期間で現金化するため、手数料を実質的な年利に換算すると高く見えます。一方の融資は、数年単位という長期間の返済を前提に金利を設定するため、年利が低く見えるのです。
ファクタリング業者を選定する際は、金利の面で融資と比較して、あまりにも高すぎないかなどしっかりと確認するようにしましょう。
ファクタリング手数料を抑える5つのポイント

ファクタリングをより有効的に活用するためには、手数料割合を下げることが重要です。ここでは、ファクタリング手数料を抑えるための5つのポイントをご紹介します。
複数のファクタリング会社を比較する
1社だけに絞り込むのではなく、複数のファクタリング会社を比較することが、手数料を抑えるポイントです。ファクタリングの手数料率は、会社によって大きく異なります。そのため、複数のファクタリング会社に見積もりを依頼して、手数料や諸条件を比較しましょう。
また、2社間ファクタリングの手数料は10%~20%程度が目安ですが、3社間ファクタリングの手数料は、1%~10%ほどに抑えられます。手数料を安く抑えたい場合は、契約形態で3社間ファクタリングを選びましょう。同一の契約形態から、手数料を比較することがポイントです。
キャンペーンを利用する
ファクタリング会社の中には、新規顧客の確保などを目的に、手数料割引キャンペーンを実施する場合があります。ファクタリング会社のHPなどからキャンペーンの有無を確認して、キャンペーンを利用できる場合は積極的に活用しましょう。
例えば、初回契約時や特定の売掛金額に対して、手数料を引き下げるキャンペーンを利用できると、ファクタリングにかかるコストを大幅に削減できます。ここでも複数の会社を比較して、自社が予定しているファクタリングの内容に合ったキャンペーンを実施する会社を選ぶことがポイントです。
信用力の高い売掛先企業の売掛債権を買い取ってもらう
ファクタリング業者は、売掛金を額面よりも安価に買取し、支払い期日に満額を回収することで利益を得ています。売掛金が回収不能になると損失につながるため、売掛先企業の信用力(支払う能力)が低いほど、ファクタリング業者の回収リスクは高まってしまいます。
回収リスクの高さは手数料率の高さにつながるため、信用力の高い売掛先企業の債権を買い取ってもらうようにしましょう。
回収サイトの短い売掛債権を買い取ってもらう
回収サイトの短い売掛債権を買い取ってもらうことも、重要です。
多くのファクタリング会社は、回収サイトが長い売掛金ほど、手数料率を高く設定する傾向があります。回収が長期化すると、資金繰りの負担や、期日までの信用力が変動するリスクが増すためです。逆に回収サイトが短ければ、これらのリスクが下がり、手数料を抑えやすくなります。
オンラインファクタリングを実施している業者を選ぶ
オンライン完結型のファクタリングは、申し込みから契約まですべてオンラインで完結できるため、ファクタリング業者側の事務コストを大きく圧縮できます。そのため、オンラインファクタリングは、一般的な相場より手数料が低めに設定されることが多いのが特徴です。
費用を抑えることを優先するなら、オンラインファクタリング対応の業者を選択するようにしましょう。
手数料が低いファクタリングサービス5選

ここでは、手数料が低いファクタリングサービスを、5社に厳選してご紹介します。各社の概要や特徴を見てみましょう。
QuQuMo(ククモ)

QuQuMoは、オンライン完結型の2社間ファクタリングサービスで、売掛金を最短2時間で資金化できます。個人事業主や設立間もない企業でも、利用可能です。
| 手数料 | 1%~14.8% |
|---|---|
| 審査通過率 | 非公開 |
| 入金までの期間 | 最短2時間 |
| 買取可能金額 | 下限・上限なし |
| 必要書類 |
|
| 契約方式 | 2社間 |
| 買取対象 | 売掛債権 |
| 運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
| 公式サイト | https://ququmo.net/ |
QuQuMoの特徴は、手数料が1.0%~と業界最安水準であることです。一般的に、二社間ファクタリングはリスクが高く、金利も高くなりがちです。しかし、QuQuMoは、審査の効率化や電子契約の利用などにより、コストの削減に成功しています。
例えば、100万円の売掛金で手数料1%の場合、わずか1万円の負担で即時資金化が可能です。年利換算でも、回収サイト30日で約12%と、融資並みの低コストといえます。
オンライン完結の利便性も高く、必要書類が最小限のため、気軽に申し込めることもメリットでしょう。また、審査時間の目安が約2時間と短く、即日現金化にも対応していることや、買取可能金額の上限・下限が設定されていないことも魅力です。
<QuQuMoの特徴>
- 2社間ながら手数料が1%~と業界最安基準
- オンラインで完結するため利便性が高い
- 審査時間が最短2時間と短く、売掛金を即日現金化できる
PAY TODAY

PAY TODAYは、AIを活用したオンライン完結型のファクタリングサービスです。法人・個人を問わず利用でき、2社間・3社間のいずれかを選べます。
| 手数料 | 1%~9.5% |
|---|---|
| 審査通過率 | 非公開 |
| 入金までの期間 | 最短30分 |
| 買取可能金額 | 10万円~上限なし |
| 必要書類 |
|
| 契約方式 | 2社間・3社間 |
| 買取対象 | 請求書 |
| 運営会社 | Dual Life Partners株式会社 |
| 公式サイト | https://paytoday.jp/ |
PAY TODAYの手数料は、1.0%~9.5%と業界トップクラスの低さで、上限が明確に設定されているため安心です。AI審査による効率化でコストを抑え、例えば50万円の売掛金で1%の手数料なら、わずか5,000円の負担に抑えられます。
個人事業主や小規模事業者向けにサービスが設計されており、最低10万円から利用可能で、急な仕入れ資金や広告費にも即対応可能です。ただし、手数料の変動は、売掛先の与信や金額規模によるため、見積もり時に複数パターンを確認しましょう。
<PAY TODAYの特徴>
- 手数料が1.0%~と業界トップクラスの低さを誇る
- AI審査を導入しており、審査時間を30分程度に短縮している
- 最低10万円の売掛金から利用できる
OLTA

OLTAは、日本初のオンライン完結型クラウドファクタリングサービスです。法人・個人事業主の双方に対応し、資金調達を力強くサポートします。
| 手数料 | 2.0%~9.0% |
|---|---|
| 審査通過率 | 非公開 |
| 入金までの期間 | 最短即日 |
| 買取可能金額 | 下限・上限なし |
| 必要書類 |
|
| 契約方式 | 2社間 |
| 買取対象 | 売掛債権 |
| 運営会社 | OLTA株式会社 |
| 公式サイト | https://www.olta.co.jp/ |
OLTAの手数料は2%~9%と最安水準で、上限が低く設定されていることが特徴です。OLTAは与信モデルの高度化でコストを最適化しており、他社では手数料が割高になりがちな2社間ファクタリングでも、手数料を2%~に抑えられています。
個人事業主の小口利用に強く、下限なしで少額から資金化できることも特徴的です。申し込みはオンラインで完結するため、気軽に利用できるでしょう。
<OLTAの特徴>
- 手数料が2%~9%と低く、上限も抑えられている
- 下限・上限なしで現金化できる
- リピート率が高く、顧客から評価されている
ビートレーディング

ビートレーディングは、業界トップクラスの実績を持つファクタリング会社です。2社間・3社間の両方に対応するほか、診療報酬や注文書ファクタリングも提供し、多様なニーズに対応します。
| 手数料 | 2%~12% |
|---|---|
| 審査通過率 | 98% |
| 入金までの期間 | 最短2時間 |
| 買取可能金額 | 下限・上限なし |
| 必要書類 |
|
| 契約方式 | 2社間・3社間 |
| 買取対象 | 売掛債権(診療報酬や注文書を含む) |
| 運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
| 公式サイト | https://betrading.jp/ |
ビートレーディングの手数料は、3社間で2.0%~9.0%と低く、業界実績は1,670億円超の大手ファクタリング会社です。審査通過率が98%と高く、最短2時間で入金できます。必要書類も少ないため、気軽に利用できるでしょう。
買取可能金額の下限、上限もないため、さまざまなニーズに対応しています。
<ビートレーディングの特徴>
- 手数料が2%~と低く、上限も9%に抑えられている
- 累計8万社、累計買取額1,670億円を超える実績がある
- 買取可能金額の下限・上限がなく、さまざまなニーズに対応できる
Early Payment
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Early Payment(GMO BtoB早払い)は、GMOペイメントゲートウェイが提供するファクタリングサービスです。請求書の現金化には、最短2営業日で対応しています。
| 手数料 | 1%~10.0% |
|---|---|
| 審査通過率 | 非公開 |
| 入金までの期間 | 最短2営業日 |
| 買取可能金額 | 100万円~ |
| 必要書類 |
|
| 契約方式 | 3社間 |
| 買取対象 | 売掛債権、注文書 |
| 運営会社 | GMOペイメントゲートウェイ株式会社 |
| 公式サイト | https://www.gmo-pg.com/service/hayabarai/ |
Early Paymentの手数料は、1%~10.0%と低いことが特徴です。大手「GMOグループ」が運営するファクタリング会社のため、信頼性が高く、安心して利用しやすいでしょう。
最短2営業日と入金までの期間も短く、100万円以上の比較的大口な案件に対応した実績を豊富に持ちます。ただし、利用できるのは法人のみで、個人事業主は対象外となる点に注意が必要です。
<Early Paymentの特徴>
- 手数料が1%~と最安級の安さを誇る
- 大手GMOグループが運営しており、安心感がある
- 100万円以上の大口取引に対応した実績が豊富
まとめ
ファクタリングの仕組みの解説を通じて、ファクタリングに金利が存在するか否かを解説してきました。
ファクタリングに金利はかかりませんが、手数料を金利に換算することは可能です。検討しているファクタリング業者が、一般的なファクタリングの手数料や銀行融資の金利相場と比べて、法外なものとなっていないかを確認するようにしましょう。
完全オンラインで2社間ファクタリングを提供している『QuQuMo』は、個人事業主でも利用できる安心安全の資金調達方法です。また、完全オンライン完結で、業界トップクラスの手数料で利用できます。審査も柔軟なので、売掛金を持っている事業者は誰でも利用できるでしょう。
ファクタリングの諸費用を抑えたいとお考えの経営者の方は、ぜひQuQuMoを検討してみてください。

